ノルマンディー2次募集馬 ゴールデンレコードの19評価
2021年1月6日から2019年産、2021年度デビュー組の2歳馬募集が始まりました。
気になる馬も何頭かいて悩むところ。
一番気になる馬、ゴールデンレコードの19
1次募集ではペブルガーデンの19とエイシンカラットの19に出資したので、ここは我慢したいところですが、個人的な評価を書いてみたいと思います。
まず、一番気になるゴールデンレコードの19(父ジョーカプチーノ)。
他の方も同様だと思いますが、なぜこの馬が気になるか、それはクラブが一番推薦している馬だから、ですね。
ジョーカプチーノ産駒なのに、募集価格が1,920万円と一番高い!
一次募集馬を含めても、全頭の中でも4番目に高額。他の3頭はエピファネイア産駒が2頭、ドゥラメンテ産駒が1頭だから、この馬の評価の高さがわかりますね。
セリでの落札価格は1012万円ですから、900万円以上の上乗せ。セリは2020年10月12日の北海道オータムセールです。
血統評価
ジョーカプチーノ産駒は意外と好成績で、活躍馬は獲得賞金順に、ジョーアラビカ、ジョーストリクトリ、ジョーマンデリン。
そう、ジョーカプチーノのオーナーでもある、上田けい子さんの馬です。上田オーナーお気に入りの配合構成で生産した馬。
つまり、これまではほとんど注目されてなかった種牡馬です。上田オーナーだからこそ、敢えて種付けした結果。
でもこの3頭は獲得賞金7000万円超え。ま、ジョーストリクトリとジョーマンデリンは兄弟ですが。
ジョーカプチーノ産駒、芝ダートともにマイルでの成績が優秀。勝率が16%前後ですから、繁殖牝馬の質を考えると相当優秀では?
で、ゴールデンレコードの19はこのうちのジョーアラビカと似た配合と言えます。
血統表を比較してみましょう。


類似点はサンデーサイレンスの3x3という濃いめのクロスが入っていて、母父がノーザンダンサー系である点くらい、ですが、他にサンプルが無いので悪しからず。ゴールデンレコードは米国牝系、祖母のギャビーズゴールデンギャルは米国でGIを2勝した良血です。
母のゴールデンレコードは6戦して勝鞍なしですが、3月デビューの遅咲きの馬。初戦の未勝利ではダート1200Mで上がり最速を記録しています。結局勝ち上がれず引退ですが、オーナーが吉田照哉氏、早々と繁殖入りさせたかったのでしょう。
比較対象のジョーアラビカの方は、母系が在来牝系なので、ゴールデンレコードとはぜんぜん違いますが、ジョーアラビカよりもゴールデンレコードの19のほうが米国寄りのスピードが強化された印象です。母父がダンスインザダークからハーツクライになっている点もスピード的にはプラス要素。
つまり、ジョーアラビカをよりスピード型にした血統と言えるのではないでしょうか。