たまにはシットリ、ジャズの話。そんな雨の夜。
音楽の話。
僕は、ちょっとしたジャズフリークだ。
といっても昔はCDで、今はiPhoneで通勤時間に聴く程度。なぜこの日記を書いたか、というと、最近の帰り道は駅からの暗い道を、雨の中、時には星を見ながら歩くことが多く、そんな時にはジャズを聴く。それが理由。
最初に買ったジャズのCDはGuitar Magazineに掲載されていたWes Montgomery(ウェス・モンゴメリー)のアルバム。
- アーティスト: Wynton Kelly
- 出版社/メーカー: Polygram Records
- 発売日: 1989/11/21
- メディア: CD
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このギタリストが凄そうだということで買ったCD、「Smokin' at the half note」というアルバムで、Wynton Kelly(ウィントン・ケリー)というギタリストとのダブルネームのアルバムなのだが、完全にギターアルバムだった。
Guitar Magazineのアルバムレビューには「このレコードを聴いてギターを始めた人も多いだろうが、ギターを辞めた人も多いだろう」というぐらい印象的なウェス・モンゴメリーのギターテクニック。確かに脱帽です。
その後、有名どころを漁るようになり、まずはマイルス・デイヴィス。これにはちょっと馴染めなかった。今もそれほど好きなアーティストではない。
マイルスのようなトランペッターよりは、僕は断然ピアニストが好きで、今も聴くのはピアノ中心のアルバム。ビル・エヴァンスも、キース・ジャレットも、ミシェルペトルチアーニも大好きだ。
そんな中で一番好きなピアニストといえば、断然ケニー・バロンを挙げる。ケニー・バロンはサイドマン、つまり脇役として有名なピアニストなのだが、誰の脇役だったかというとスタン・ゲッツというサックス奏者である。本当に好きなのは実はスタン・ゲッツの方かもしれない。
この二人が登場するアルバムは凄く叙情的で、優しくて、しなやかで、クールだ。多分、多くの現代の日本人がジャズっぽさに求めるものが凝縮されている。雰囲気が良い。暗い場所で一人でお酒を楽しく飲みながら聴くには最高のツマミだ。
でも、スタン・ゲッツが有名なのはこのケニー・バロンとの共演ではなく、ジョアン・ジルベルトとの競演、つまりボサノヴァの世界というのが一般的。
- アーティスト: STAN GETZ / JOAO GILBERTO
- 出版社/メーカー: Polygram Records
- 発売日: 1997/05/20
- メディア: CD
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とはいえ、僕にとってのスタン・ゲッツは、晩年の、そしてケニー・バロンとの競演の作品。
おすすめのCDはといえば、「Voyage」というスタジオアルバム。ジャズをふだん聴いている人でも知らないアルバムだと思うし、スタン・ゲッツのファンでも持っていないかもしれない、そんなちょっとマイナーな作品ではあるが今ではamazonで簡単に手に入るし、誰もが好きになるアルバムだと太鼓判を押したい。無人島にも、棺桶にも持って行きたいこの1枚、アルバムタイトルもそんなときにふさわしい、それが私にとっての「Voyage」である。
- アーティスト: Stan Getz,Kenny Barron,George Mraz,Victor Lewis,Babatunde
- 出版社/メーカー: Black Hawk
- 発売日: 2009/03/07
- メディア: CD
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