方法論の価値
前職がコンサルティングファームだったので、よく「方法論(メソドロジー)」についての議論を耳にすることがあった。要はプロジェクト運営上のツールであり、テンプレートの集合体といってもいい。グローバルファームであればグローバルで標準化されており、大手ファームのアクセンチュアのMethod Oneなんかは業界では有名である。
しかし、どれだけ実プロジェクトで使えるのか、というとちょっと微妙である。しかもExcel、Wordの集合体だったりするので、Web2.0時代にあっては創造的な共同作業に直結するわけでもなく発展性は乏しいように思う。
また、ドキュメント管理といったときに良くあるのが、提案書や報告書のみ共有されているパターン。これはこれで価値があるのだが、実際のデリバリーにはあまり貢献してくれない。なぜなら途中成果物の方が重要性が高いからである。
結局は人に依存せざるを得ない、というのが特に新興のコンサルティングファーム、SIerにはありがちで、ここを整備するには相当の労力と時間がかかるため未着手になっているケースが多いのではないだろうか?
閑話休題:
仕事でNews2uという会社の営業と合う。単なるプレスリリース配信会社かと思いきや意外と引き合いがあるようで、将来的にはPR Newswireのような会社に化けるのかも、なんて思ったりして、発想は単純だが時代に押された可能性を感じるのである。なぜそう思ったか、というとGoogle Newsの配信元として重宝されているらしいからであり、Googleがいう民主主義はロングテールに掛けるといいながら、恐竜の首(上位20%)を助長するような作用も働くからである。(意味不明かな)