Have a nice day / Bon Jovi
既に発売されて1年以上も経つアルバムで買いもせずに放置していたのだが、1ヶ月ほど前に購入し、まともに評価をしてみようと思いじっくり聴いてみることにした。amazonのレビューを見る限りでは非常に評価の高いアルバムなのだが(HR/HM専門誌Burrn!でもどうやらそうだったらしい)、僕の評価はかなり低い。
その前に言って置くが、僕は大のボン・ジョヴィファンだった。Slippery When Wet(3rdアルバム)、New Jersey(4thアルバム)の曲はほとんどギターでも弾けた。アルバムは発売当日に購入していた(Crushまでは)。それがどうもここ数年のアルバムはピンと来ないのである。
確かに楽曲は悪くないし、それなりに練られている。
シングルカットされたタイトルトラック(Have a nice day, アルバムの1曲目)は「らしい」曲で、初めてラジオで聴いたときは感激したことを覚えている。
だが、しかし、アルバム全体としてみればコジンマリとまとまっているという感じでアルバムというよりシングルの寄せ集め、いや、ボーナストラックレベルの曲の寄せ集めのように思えてならない(BJの場合、ボーナストラックレベルの曲でもかなり質は高いのだが)。聴きこみが足りないのか、数年経ってみれば良いアルバムだといえるようになるのか、これは現時点ではなんともいえないが、んー、全然物足りない。今までのアルバムの中で一番物足りなさを感じるアルバムである。問題作といわれるような内容ではなく、昔の曲調に戻してみました、的なノリでもあるのだが、そこがまた不満だ。昔の曲調に戻してもNew Jearsey以上を超えるどころか、二番煎じとしか思えない。
ここまでケナシテきたが聴く価値はあるアルバムだと思うし、BJではなくて普通のロックバンドのアルバムとして、であれば高く評価できるものだと思う。ただ、一番残念なのは、バンド自身がピークを過ぎ、一本調子の脳天気な曲を歌い続けるブルース・スプリングスティーン化していることを、「自分らしさ」を取り戻すことだと「勘違い」しているように思えることだ。彼らへの期待は「自分らしい進化」なんですよ。
- アーティスト: Bon Jovi
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 2005/09/20
- メディア: CD
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