住宅ローンとインターネット
住宅ローンはネットでは売れない、という定説が今まではあったようである。確かに、保険商品同様初めての人にとって住宅ローンは分かりにくいし、Webで情報を集めるよりもとりあえず話を聞いてみる、というのが早いイメージがある。いや、早いというより楽なイメージである。
ソニー銀行はこれを覆したらしい。「道具としてのソニー銀行」によればポイントは下記の3点。
- 繰上返済が無料であること。
- 保証料・団信生命保険料という魅力を打ち出したこと。
- 担当者が1顧客に1人付いたこと。
特に3点目はリアルの良さと比べた劣後感を除くためのサービスとしては確かに正解なんだろう。
ただ、難点は(当時)「借り換えのお客様が多い」という点。
結局この本ではやはり「商品の難しさ」を覆して個人の新規顧客を取り込むまでには至っていないということになる。
ソニー銀行以外で見ても現状では、店舗に呼び込む販促をネットで展開している銀行がほとんどであり、ネット上でツールを提供したり、分かりやすい説明を行っている銀行は少ない。
この当りをどうクリアするか、が住宅ローンのネット販売における課題だろう。
フラット35のような商品の分かりやすさ、が一つの突破口になっており、これを実現したのがSBIモーゲージ(旧:グッドローン)か。