薬の記録とセルフメディケーション
やくやく大事典というサイトがある。
薬のデータベースである。実は、私が薬を服用するときに必ずといっていいほど参考にするサイトである。
実はインターネットで情報の非対称性が解消されつつあるという話はよく聞くが、薬の世界については専門的過ぎるためか、医療機関や製薬会社の体制の問題か、消費者には情報が不足している現状がある。
薬についての情報もそうだし、薬を処方した記録を残していけるようなツールも実は存在しない。(調剤薬局で記録をとっているかもしれないが、開放されているデータベースでもなければ、全国の薬局どこで買ってもその情報が残る、というわけでもなさそうだ。)
処方した記録があれば、現在の健康状態に関する補助的な情報としても使えるし、確定申告の際の医療費控除の申請にも役に立つ。またその情報が他のネットワークとリンクすれば処方された薬が実際の症状と合致しているのかどうかも判断がつく。医療費高騰を背景に政府や製薬会社は「セルフメディケーション」というキーワードの元に一般薬から大衆薬へのシフトを勧めているが、消費者サイドに必要な情報が圧倒的に不足していることがまず問題である。
ビジネスチャンスが一つここにあるのではないか、と思う。